朝潮運河いきものルネサンス

浦安水辺の会 親子はじめてハゼ釣り教室

2021.09.10

2021年7月31日、第12回夏休み「親子はじめてハゼ釣り教室」が、浦安市高洲公民館、境川護岸で開催されました。当日は、事前登録された20組の親子、主催者である浦安水辺の会のスタッフ、東海大付属浦安高等学校・中等部の生物部も含め、総勢55名の参加がありました。


教室終了後、護岸上の遊歩道の木陰で記念写真

 教室終了後、護岸上の遊歩道の木陰で記念写真


毎年1回開催されている親子ハゼ釣り教室は、ハゼ釣りがはじめての親子を対象とするユニークな教室で、毎回、新たな参加者を募集し、ハゼ釣りを通して、水辺の安全管理、水質やハゼの習性について勉強するとともに、地域活動としての清掃やネットワークづくりを目指し、釣果は、マハゼの棲み処調査に登録されています。

教室での講義風景(親子で並んで座り、親子同士の距離を確保しました)

 教室での講義風景(親子で並んで座り、親子同士の距離を確保しました)


新型コロナ感染のリスクを避けるため、参加者の倍以上の定員を持つ公民館の大研修室を使い、浦安水辺の会の今井代表からの挨拶の後、「水辺の安全」「ハゼの生態」「ハゼの釣り方」の講義が行われました。


安全講習でライジャケを着て救助の模擬練習

 安全講習でライジャケを着て救助の模擬練習


横山名人によるハゼ釣りの解説

 横山名人によるハゼ釣りの解説


約1時間の講義を終え、境川高洲橋下でいよいよ釣り開始です。釣り竿を借りて、エサをつけ、底におもりをトントンと叩くように誘いながら、ハゼのあたりを待ちます。東海大浦安の生物部の面々も釣り調査に参加しました。


釣り開始

 釣り開始


思い思いの釣り風景(写真:浦安水辺の会提供)

 思い思いの釣り風景(写真:浦安水辺の会提供)


浦安沖では、数日前に青潮が接岸し、大型のスズキやクロダイ、マハゼの死魚が浮くという影響を受けていました。当日は、海底上の酸素も6mg/Lと豊富にあり、水温が底層で28度、塩分が24という好条件の中、釣果は、全体で49匹でした。全てマハゼで、最小が40mm、最大が110mm、中型の 80mmのマハゼを中心に、小型の40mm にもピークがある分布となり、一人当たりの釣果は、1時間に1.4匹と、やや渋い感じでしたが、参加の親子さんらは、はじめてのハゼ釣りを堪能されていました。


釣果の全長分布(80mmにピークが見られました)

 釣果の全長分布(80mmにピークが見られました)


参加者には、(一財)東京水産振興会から豊海おさかなミュージアムの解説ノート「ハゼが教えてくれること」と携帯版の「東京湾ハゼ手帳」が配布されました。今後、境川では、東海大浦安高中のサイエンスクラスでマハゼの棲み処調査を実施し、今回のマハゼ分布と比較しながら、境川周辺のマハゼの動態を明らかにしていく予定です。

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朝潮運河いきものルネサンスの活動を紹介します。