朝潮運河いきものルネサンス
マハゼを釣りに行こう~初心者のハゼ釣り教室(釣り方編)
2020.07.15事前の準備と道具を持ったら、いよいよハゼ釣りです。今回はエサを使う釣り方を説明します。釣り方は、大きく分けて3通りあります。みゃく釣り、ウキ釣り、ぶっこみ釣りです。それぞれ仕掛けがちがいますが、ハリにエサをつけて海底付近にしずめ「さそい」、ハゼがエサをくわえた「魚信(ぎょしん)」をとらえて、糸を引いてハリをハゼのあごにかける「あわせ」をすることでハゼを釣るのです。

ハゼ釣りの基本
なお、ハリは釣りをする時期のハゼの大きさに合わせて大きさを変えます。ハリの大きさは「号」で表します。号数が小さい方が小さなハリです。春・初夏の生まれたてのハゼ(デキハゼ)は、2号から4号、10cm前後の夏ハゼなら5号から7号、15 cmをこえる秋の落ちハゼには7号から9号などの大きなハリを使います。松島では30cm級のハゼを釣るために13号などの大きなハリをつかうこともあります。
エサは、ゴカイやイソメなどが食いが良いと言われていますが、最近では、手に入りやすいエビやホタテを使う人も増えてきています。いずれも、ハリの先をすこし出すように、つけるのがコツです。

エサのつけかた
それでは、釣り方別に、代表的なしかけと、釣り方を説明していきましょう。
みゃく釣りのしかけは、大きく分けると、「中通し」という、おもりの下にハリをつけるものと、「胴付き(どうつき)」という、おもりの上にハリをつけるものがあります。どちらも、エサが自然に上下にうごくように竿をあやつり「さそい」ます。そうすると、ハゼがエサに食いつき、体を反転させて引っ張るときに、竿に「ブルブルッ」と「魚信」が伝わってきますので、そこで軽く竿をあげるように「あわせ」をするとハリがハゼのあごにかかります。

みゃく釣りしかけとさそい方
ウキ釣りのしかけは、軽いおもりと小さめのウキをセットで使います。おもりとウキの間の長さを釣り場の水深にうまく合わせておくことが大切です。ウキ釣りの時には、しかけを投げ入れてエサが落ちていくときや、エサが海底で動いたり、流れで動かされたりすることが「さそい」となります。「魚信」は水面にあるウキが水の中に引きこまれまることでわかります。そこですかさず「あわせ」ることで、釣り上げることができます。

ウキ釣りしかけとさそい
ぶっこみ釣りのしかけは、天秤(てんびん)を使うことが多いです。天秤はおもりを支点にして、うでの部分がハリをふりまわし「さそい」をしてくれます。この部分が、小型のみゃく釣りしかけになっているのです。ハゼがハリを引っ張ると天秤の作用で「あわせ」がされるので、自分であわせをする必要はありません。「魚信」はかかったハゼが動き回ることで、竿先が大きく引っ張られる形で伝わってきます。それを見たらしかけをまきとるだけです。

ぶっこみ釣りのしかけとさそい
いずれの釣り方も面白く、簡単です。「さそい」「魚信」「あわせ」をマスターすれば、みなさんもハゼ釣り名人の仲間入りです。ぜひ、いろいろチャレンジして、自分の好きなスタイルを見つけてください。
次回は、釣り場の探し方です。
執筆:古川恵太(NPO法人海辺づくり研究会・(一財)東京水産振興会)

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