朝潮運河いきものルネサンス

「ハマの海を想う会」第9回ハマハゼ杯

2020.12.10

「ハマの海を想う会」は2010年に設立された市民団体で、「もっと遊ぼうハマの海!」をスローガンに、横浜市のベイエリアにおいて水辺での市民活動の機会提供と人材育成、環境美化に資する活動を展開しています。

おもな活動のひとつとして、毎年秋にJR横浜駅東口の近く、帷子(かたびら)川の河口部に面した高島水際(すいさい)線公園においてハマハゼ杯というマハゼのつり大会を実施しています。第9回目となる2020年度のハマハゼ杯は11月1日(日) に、市内在住の親子など多数の参加者のもとでおこなわれました。

当日はマスク着用など新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じたうえで、まず環境美化活動として公園内でゴミひろいをおこないました。その後、事務局によるハゼのレクチャーを受けてハゼつりをするのですが、このイベントのユニークなところは、つりの前に参加者みずからエサとなるゴカイを採取するという点です。ハマハゼ杯には「都会の中の公園にも多くの生き物が棲んでいることを感じ、自然との共生を考えるための体験型調査」をおこなうという趣旨もあるからです。園内の干潟に入り、各自スコップやシャベルで穴を掘ってゴカイをとることで、多様な生き物についても学ぶのです。


ハゼの種類について説明するスタッフ

 ハゼの種類について説明するスタッフ


ゴカイ採取後、公園の防護柵から帷子川に竿を投じて約1時間半、マハゼつりを競いましたが、今回はたいへん残念なことに、つれたマハゼが合計5匹(最長サイズ:13.5cm)という過去最少レベルの釣果となりました。一方で、チチブやシマハゼ類はたくさんつれ、はじめてつりをしたという方々を含め、すべての参加グループがハゼ類をつることができました。また、マハゼ以外にも多くのハゼ類が身近に棲んでいることも体験的に学ぶことができました。


参加者みずから釣りエサのゴカイを採取

 参加者みずから釣りエサのゴカイを採取


ハマハゼ杯には古川恵太先生も参加し、マハゼの体長など各計測データを収集されました。これらのデータは2020年度のマハゼの棲み処調査に活用されます。


マハゼつりにチャレンジ

 マハゼつりにチャレンジ



※この記事は「ハマの海を想う会」の許可を受けて取材し、作成したものです。ご協力にたいして深く感謝いたします。 また、活動の詳細につきましては同会名で検索の上、ハマの海を想う会 公式facebookよりご覧いただけます。

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