朝潮運河いきものルネサンス

朝潮運河を中心としたハゼ釣り調査(2020年度第2回目)

2020.11.10

9月の記事でもご紹介した一般財団法人東京水産振興会による「朝潮運河を中心としたハゼ釣り調査」ですが、2020年度の第2回目調査を10月1日(木)の午後に新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じたうえで実施しました。

調査参加者は10名でしたが、朝潮運河においては複数の調査ポイントの合計で3尾しか釣れませんでした。一方で、有明北(東雲運河)など他の調査地点では合計で55尾の釣果がありました。


朝潮運河におけるハゼ釣り調査の様子

 朝潮運河におけるハゼ釣り調査の様子


2020年度の調査は今回で終了ですが、朝潮運河の調査ポイントでつれたマハゼは第1回目との合計で11尾と、大変少ない数でした。
また朝潮運河の調査ポイントでつれたマハゼの合計尾数について2015年度から2019年度までの推移をみると、2015年度・148尾 → 2016年度・356尾 → 2017年度・642尾 → 2018年度・8尾 → 2019年度・33尾であり、2018年度以降に大幅に減少していることがわかります(各年度の調査回数は2回で条件は同じです)。
これらの結果から、ここ数年で朝潮運河の環境がマハゼの生息にとって悪化していることが推測されますので、その原因の解明についても今後の課題となります。



執筆:古川恵太(NPO法人海辺づくり研究会・(一財)東京水産振興会)

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