朝潮運河いきものルネサンス

マハゼを釣りに行こう~初心者のハゼ釣り教室(準備編)

2020.07.1

ハゼ釣りは、手軽さです。「さお」と「しかけ」と「エサ」、「バケツ」を持ったら準備OKです。でもちょっと待ってください。準備で大切なのは、事前の情報収集です。そして、ハゼ釣りに最適な身だしなみを整えること。それが揃ったら、道具を持って釣り場にGOです。それでは、順番に見ていきましょう。

まずは情報収集

ハゼ釣りには事前の情報収取が大切


まずは、事前の情報収集。なにやら大げさに聞こえるかもしれませんが、簡単なことです。まずは天気、そして潮位、さらには釣り場の情報を集めるのです。
釣りには、晴れが良いとされています。その中でも、おだやかな北風がふくのが最高です。前日や当日の朝に最新の天気予報をチェックしましょう。前の日に雨が降っていると、川や海がにごったり、ハゼがいつもの場所から移動してしまっていたりして、良い釣りにならないこともあります。
釣り場に行ったら、自分の五感をフルに使って天気を感じ取ってください。風が止まるナギや、急に冷たいコチ(東風)が吹いてきたら、天気が変わるサインです。特に、川では、上流側の地域での雨などにより急な増水が起こることもありますから、常に水や空の様子に変化がないか気を配ることが大切です。

天気のチェック項目

潮位というのは、潮の満ち引きによる水面の上がり下がりです。日に2回、上げ潮-満潮-下げ潮-干潮がくり返されます。月に2回、満潮と干潮の差が大きくなる大潮があり、上げ潮の始めが良く釣れると言われています。
潮位を確認するためには、潮位表を見ることが確実ですが、月の満ち欠けや太陽の位置などを参考に計算することもできます。さらに、釣り場で、岸の濡れ方や、フジツボやカキなどのくっついている高さ、水位の変化からも推測することができます。

潮位表の見かた

潮位表の見かた


釣り場の情報は、釣り雑誌やSNSなどで最新の情報を得ることができますが、トイレや水場の場所、高潮や津波の時に避難できそうな高台や建物の位置、水際の様子(すべるかどうか)などを確認しておきましょう。簡単なのは、その場所を良く知っている人に教えてもらうことです。例えば、その場所に来ている人に、きちんと挨拶して、いろいろ教えてもらうのも良いことです。もしかすると、秘伝の釣り方を教えてもらえるかもしれませんよ。
次に、身だしなみです。運動ぐつとくつ下、できれば長袖、長ズボン、ぼうしに手ぶくろ(軍手)、そしてライフジャケットが良いでしょう。安全に釣りをするための装備だと考えてください。今年は、新型コロナウィルスの感染拡大防止のために、行き帰りにはマスクをすることも忘れずに。釣り場では、人と近づかないようにしていれば、熱中症予防のためにもマスクは外しても良いです。飲み水なども忘れずに!

ハゼ釣りの身だしなみ

ハゼ釣りの身だしなみ


さて、準備ができたので道具を持って出かけましょう。今回は、シンプルな「のべ竿」による「みゃく釣りしかけ」を説明します。竿は、長さ2〜3 mぐらいの「のべ竿」とよばれるリールなどが付いていないもの。しかけは、1–2号の道糸を竿の長さより少しだけ短めにつけ、その先に、1–2号のおもりと5–6号のハリをつければ完成です。エサは、ゴカイやイソメ、ボイルホタテ、小エビなども良いようです。小さめのバケツに紐をつけて水汲みができるようにしておきましょう。バケツは、釣った魚を入れるだけでなく、行き帰りの道具箱にもなりますから便利です。

ハゼ釣りの道具(のべ竿、みゃく釣りしかけ)

ハゼ釣りの道具(のべ竿、みゃく釣りしかけ)



執筆:古川恵太(NPO法人海辺づくり研究会・(一財)東京水産振興会)

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